石沼の住人記録帳

石沼に沈んだ主婦の記録です。

創作にもハンドルネームにも使える!かっこいい名前の鉱物をご紹介―洋名編6―

こんにちは、しょーこです。今日は私が大好きなセレスタイトという鉱物について紹介します。

 

 

まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。

 

基本情報

 

英名

Celestite(セレスタイト)  

和名

天青石(てんせいせき)

成分

Sr[SO4]

硫酸ストロンチウム

結晶系

直方晶系

モース硬度

3から3.5

屈折率

1.62から1.64

へき開

完全(1方向)

主な産地

マダガスカルアメリカ・メキシコ・ナミビア・カナダなど

 

硫酸ストロンチウムは、ストロンチウム(金属で水と反応すると水素が発生する)と硫酸が含まれている物質のことです。

 

直方晶系は以前、斜方晶系と言われていました。長さがちがう3本の軸が互いに直角に交わる結晶系のことです。先が屋根のように尖っており、短い柱のような形になります。

 

モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は3から3.5と低く、10円玉と同じくらいです。木工用の釘がモース硬度4.5なので、釘でひっかくと傷がつきます。

 

屈折率はカットの方法にもよりますが、黄色やオレンジのトパーズ、ネフライトと同じくらいの輝きになります。強すぎる輝きではありませんが、美しさを感じられる状態です。

 

へき開(特定の方向に割れやすい性質)は完全、つまり特定の方向へ簡単に割れ、割れた面が均一になります。セレスタイトの割れる方向は1つです。

 

実は日本でもわずかに採掘されたことがあり、島根県の鵜峠鉱山(うどこうざん)という鉱山でとれました。ちなみに鵜峠鉱山は昭和45年に閉山しました。

 

由来や逸話

セレスタイトの由来には2つの説があります。1つは英語の『celestial』(このうえなく美しい・大空のような)、もう1つはラテン語『coelestis』(天国のような)です。

 

1798年アブラハム・ゴットロープ・ウェルナー(ヴェルナー)というドイツの地質学者が名づけました。

 

管理の方法について

モース硬度が低いので、別の鉱物とは分けて保管しましょう。また日光で色が薄くなる場合があるため、日光が当たらないところに置いてください。

 

また原石の状態で販売されていることが多いため、すき間にホコリがつく可能性があるので、ケースで保管するのがおすすめです。

 

パワーストーンにおいての立ち位置

怒りを鎮めたり、体や心を落ち着かせたりする効果があるとされており、癒しを与えてくれると言われています。

 

思いやりや相手を尊重する気持ちをサポートするため、恋人や夫婦の関係を円満にするお守りとしておすすめです。

 

石言葉

石言葉は『清浄』『博愛』『休息』です。

 

まとめ

セレスタイトは空のような青色が美しい鉱物ですが、モース硬度は低いため、ルースやビーズなどの加工品よりも、原石の状態で流通することが多いですね。

 

ホコリ予防のためにケースに入れて、日光の当たらないところで観賞してくださいね。私もこの青色を眺めて、心を落ち着けようと思います。

 

それでは。