こんにちは、しょーこです。今日は私が大好きなセレスタイトという鉱物について紹介します。
まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。
基本情報
英名 |
Celestite(セレスタイト) |
和名 |
天青石(てんせいせき) |
成分 |
Sr[SO4] 硫酸ストロンチウム |
結晶系 |
直方晶系 |
モース硬度 |
3から3.5 |
屈折率 |
1.62から1.64 |
へき開 |
完全(1方向) |
主な産地 |
硫酸ストロンチウムは、ストロンチウム(金属で水と反応すると水素が発生する)と硫酸が含まれている物質のことです。
直方晶系は以前、斜方晶系と言われていました。長さがちがう3本の軸が互いに直角に交わる結晶系のことです。先が屋根のように尖っており、短い柱のような形になります。
モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は3から3.5と低く、10円玉と同じくらいです。木工用の釘がモース硬度4.5なので、釘でひっかくと傷がつきます。
屈折率はカットの方法にもよりますが、黄色やオレンジのトパーズ、ネフライトと同じくらいの輝きになります。強すぎる輝きではありませんが、美しさを感じられる状態です。
へき開(特定の方向に割れやすい性質)は完全、つまり特定の方向へ簡単に割れ、割れた面が均一になります。セレスタイトの割れる方向は1つです。
実は日本でもわずかに採掘されたことがあり、島根県の鵜峠鉱山(うどこうざん)という鉱山でとれました。ちなみに鵜峠鉱山は昭和45年に閉山しました。
由来や逸話
セレスタイトの由来には2つの説があります。1つは英語の『celestial』(このうえなく美しい・大空のような)、もう1つはラテン語の『coelestis』(天国のような)です。
1798年にアブラハム・ゴットロープ・ウェルナー(ヴェルナー)というドイツの地質学者が名づけました。
管理の方法について
モース硬度が低いので、別の鉱物とは分けて保管しましょう。また日光で色が薄くなる場合があるため、日光が当たらないところに置いてください。
また原石の状態で販売されていることが多いため、すき間にホコリがつく可能性があるので、ケースで保管するのがおすすめです。
パワーストーンにおいての立ち位置
怒りを鎮めたり、体や心を落ち着かせたりする効果があるとされており、癒しを与えてくれると言われています。
思いやりや相手を尊重する気持ちをサポートするため、恋人や夫婦の関係を円満にするお守りとしておすすめです。
石言葉
石言葉は『清浄』『博愛』『休息』です。
まとめ
セレスタイトは空のような青色が美しい鉱物ですが、モース硬度は低いため、ルースやビーズなどの加工品よりも、原石の状態で流通することが多いですね。
ホコリ予防のためにケースに入れて、日光の当たらないところで観賞してくださいね。私もこの青色を眺めて、心を落ち着けようと思います。
それでは。