こんにちは、しょーこです。今日はカイヤナイトという鉱物について紹介します。
まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。
基本情報
英名 |
Kyanite(カイヤナイト) |
和名 |
藍晶石(らんしょうせき) |
成分 |
Al2SiO5 |
結晶系 |
三斜晶系 |
モース硬度 |
4~7.5 |
屈折率 |
1.71~1.73 |
へき開 |
完全 (1方向) |
主な産地 |
カイヤナイトはアルミニウムのケイ酸塩鉱物です。つまりアルミニウムとケイ酸がくっついた鉱物ということになります。またカイヤナイトの青は鉄とチタンが原因です。チタンは磁器やセラミックの原料にもなります。
カイヤナイトは青だけでなく緑・青緑・オレンジ・ピンクなど幅広い色を楽しめます。中にはバイカラーやキャッツアイ効果があるものも。
二硬性(にこうせい・ディスシーン)という性質があります。二硬性とは、ある方向では割れやすく、別の方向では割れにくい性質のことを指します。そのためモース硬度の幅が大きいのです。
結晶系は三斜晶系です。三斜晶系とは結晶内で決めた、長さの異なる3本の軸が互いに斜めの状態で交わる状態を指します。カイヤナイトのほかにもトルコ石などが、当てはまります。
モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は4から7.5と幅広く、金づちで叩くと木材のように割れるという特徴があります。十円玉のモース硬度が3.5、銅と鉄で作ったヤスリが7.5なので、最低でも十円玉より硬く、強ければ銅と鉄で作ったヤスリほどの硬さがあります。
カイヤナイトの屈折率、1.71から1.73という数値は、カットの仕方にもよりますが、天然スピネルと同じくらいでクリソベリルよりも輝きが弱い鉱物です。
へき開(特定の方向に割れやすい性質)は完全で、割れやすい方向に沿って簡単に割れ、割れた面は均一でなめらかです。
由来や逸話
ギリシャ語で青を意味する『kyanos』(カイアノス)が由来です。1789年に使われ始めましたが、20世紀の初めまではサファイアとして流通されていました。
管理の方法について
カイヤナイトは衝撃や圧力に弱いので、やさしく扱う必要があります。
ほかの鉱物や、モース硬度の高い鉱物と同じ入れ物には保管せず、個別にしたり柔らかい布でつくった袋に入れたりしましょう。
パワーストーンにおいての立ち位置
パワーストーンとしてのカイヤナイトは洞察力や判断力の向上・依存心の克服の効果があるとされています。
洞察力と判断力が高まり、自身のトラウマを克服させる効果の2つが重なり、持ち主の恋愛をサポートしてくれるとも言われています。
そのほかにも整理整頓が苦手な方にもおすすめで、どれを残すべきでどれが捨ててよいかを適切に判断できるようになるとされていますよ。
石言葉
カイヤナイトの石言葉は『清純』『適応』『正常』『自立心』『成功』『願望成就』です。
まとめ
カイヤナイトは二硬性という、変わった特性がありながらも、幅広い色も楽しめる鉱物です。パワーストーンとしては、洞察力や判断力を高めてくれるので、部屋の片づけのときに身に着けるのもおすすめです。
カイヤナイトは品質を問わなければ、ミネラルショーでもお手頃な値段で購入できるので、ぜひお手にとってみてください。
それでは。