石沼の住人記録帳

石沼に沈んだ主婦の記録です。

創作にもハンドルネームにも使える!かっこいい名前の鉱物をご紹介―西洋名編3―

こんにちは、しょーこです。今日はエピドートという鉱物について紹介します。

 

(出典:起源がわかる宝石大全)

 

まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。

 

基本情報

 

英名

Epidote(エピドート)  

和名

緑簾石(りょくれんせき)

成分

Ca2(Al2Fe3+)[Si2O7][SiO4]O(OH)

結晶系

単斜晶系

モース硬度

6~7

屈折率

1.73~1.77

へき開

完全(1方向)

主な産地

オーストリア、フランス、チェコなど

 

エピドートはカルシウム・アルミニウム・鉄が含まれる、ケイ酸塩鉱物です。ケイ酸塩鉱物とはケイ素と酸素がくっついたものでできた鉱物のことです。

 

ケイ酸塩鉱物は地球の地殻の約90%を占めているグループ。さまざまな状態で広い範囲で産出され、地球上の主要な岩石を構成する鉱物の1つです。もろいため、ルースの状態で見かけることが少ない鉱物です。

 

色の幅は緑から灰色や黒と広く、緑のエピドートは多色性(見る方向によって色がちがうこと)が強いものもあります。鉄が多いと濃い緑に、アルミニウムを多く含むと灰色や褐色になります。もっとも希少なのはピンク色です。

 

結晶系は単斜晶系です。単斜晶系は3本の軸のうち2本は直角に交わり、残りの1本が斜めに交わる結晶の形のことで、石膏(せっこう)やスフェーンが含まれます。

 

モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は6から7です。6は永久歯のエナメル質と同じで、銅と鉄で作ったヤスリが7.5なので、エピドートは永久歯のエナメル質と同じくらいひっかき傷に強く、銅と鉄で作ったヤスリより軟らかいことになります。

 

屈折率は1.73から1.77です。カットの方法にもよりますが、これは天然のスピネルやクリソベリルなどよりも輝きが強いことになります。

 

へき開(特定の方向に割れやすい性質)は完全、つまり割れる方向に対して簡単に割れ、その断面が均一でなめらかな状態を指します。割れる方向は1つです。

 

由来や逸話

ギリシア語の増加する(epidiosis・エピドシス)が由来で、『結晶学の父』と呼ばれるフランスの鉱物学者、ルネ=ジュスト・アユイ(もしくはアウイ)によって名づけられました。ちなみにアウイナイト(アウイン)は彼にちなんでつけられました。

 

管理の方法について

エピドートは高熱と塩素に弱いので、離して保管しましょう。ほかの鉱物とは別にして、直射日光を避けましょう。

 

家庭用洗剤ではなく、ぬるま湯と中性洗剤を混ぜたもので洗い、柔らかい布で拭いてください。

 

パワーストーンにおいての立ち位置

パワーストーンのエピドートは、感覚や直観力を強くしてくれるなど、持ち主のエネルギーを増幅させると言われています。そのためインスピレーションを高めたり、自分や他人への理解力を強くなったりするとされています。

 

石言葉

エピドートの石言葉は『自由』『新鮮』『発見』『充実』です。

 

まとめ

エピドートは『結晶学の父』であるアユイに名づけられた希少石。パワーストーンとして購入する場合は、インスピレーションを高めたい方や誰かを理解したいときにおすすめです。

 

創作のキャラクターやハンドルネームの参考になるとうれしいです。

 

それでは。

 

 

 

 

出典の本はこちらです。

 

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