石沼の住人記録帳

石沼に沈んだ主婦の記録です。

創作にもハンドルネームにも使える!かっこいい名前の鉱物をご紹介―和名編4―

こんにちは、しょーこです。今日は月長石という鉱物について紹介します。


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まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。

 

基本情報

 

英名

Moonstoneムーンストーン)  

和名

月長石(げっちょうせき)

成分

KAlSi3O8

アルミノケイ酸カリウム

結晶系

単斜晶系

モース硬度

6から6.5

屈折率

1.51から1.53

へき開

完全(1方向)・良好(1方向)

主な産地

インド、スリランカミャンマー

 

月長石は6月の誕生石で、柔らかい白色と、シラー(光の反射や錯乱で石の表面に白や青の光の筋が入ること。アデュラレッセンスやシーンとも)が月のように美しい鉱物です。

 

シラーを最大限に生かすために、カボションにされることが多いです。

 

古代からインドやヨーロッパなど全世界で、月に関わりがあるとされてお守りに使われていました。

 

アルミノケイ酸とは、ケイ酸塩(塩=AとBがくっついたもの)の一部がアルミニウムに置き換わったもので、そのアルミノケイ酸とカリウムがくっついた結果、アルミノケイ酸カリウムになります。

 

結晶系は単斜晶系、つまり長さが違う3本の軸のうち2本が直角に交わり、上下の軸は斜めに交わる結晶系です。直方体の向かい合った面1組が平行四辺形のような形の立体になっています。

 

モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は6から6.5で、永久歯のエナメル質と同じくらいになります。そう考えるとひっかき傷には強い方ですね。

 

屈折率は1.51から1.53で、カットの方法にもよりますが、水晶と同じくらいです。あまりキラキラした雰囲気はありませんが、シラーがあるので美しく感じられます。

 

へき開(特定の方向に割れやすい性質)は2つの方向があり、1つは完全でもう1つは良好です。完全なへき開は特定の方向に沿って簡単に割れ、割れた面は均一です。

 

良好なへき開は割れた面が明らかになっており、割れる方向が直角に交わった方向にも割れます。

 

へき開が2つあるため、ムーンストーンのアクセサリーは周囲を金属のパーツで覆われているデザインが多いのも特徴です。

 

由来や逸話

紀元前1世紀ごろから存在は知られていましたが、ムーンストーンという名前で呼ばれるようになったのは、もっと時間が経ってからで1600年ごろになります。

 

月の満ち欠けで宝石の大きさが変わるように見えたため、ギリシャ語で月を指す『セレニテス』とも呼ばれていました。

 

管理の方法について

ムーンストーンは、ひっかき傷には一定の強さがありますが、へき開が2つあるため衝撃に弱い鉱物です。硬いものに当てたり、落としたりしないようにしましょう。

 

超音波洗浄やスチーム洗浄は使わず、柔らかい布で優しく拭いてください。

 

パワーストーンにおいての立ち位置

月と女性は深い関係にあるとされているため、パワーストーンとしてのムーンストーンは、女性の魅力を高めるとも言われています。ほかにも危険を遠ざけたり、潜在能力を引き出したりする効果もあります。

 

石言葉

石言葉は「幸運」「恋の予感」「円満」などです。

 

まとめ

ムーンストーンは透明でキラキラ輝く鉱物とは、また違う魅力があります。シラーが動く様子はまるで本物の月の満ち欠けのよう。

 

ただし衝撃に弱いのでぶつけないように、お気を付けくださいね。

 

それでは。