石沼の住人記録帳

石沼に沈んだ主婦の記録です。

創作にもハンドルネームにも使える!かっこいい名前の鉱物をご紹介―和名編7―

こんにちは、しょーこです。今日は楔(くさび)石という鉱物について紹介します。

 

(夫所有)

 

まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。

 

基本情報

 

英名

Sphene(スフェーン)  

和名

楔石

成分

CaTi[O|SiO4]

結晶系

単斜晶系

モース硬度

5から5.5

屈折率

1.90から2.03

へき開

明瞭(2方向)

主な産地

ロシア、マダガスカルパキスタンなど

 

割れやすく、内包物も入りやすいため大粒の結晶が見つかりにくい鉱物です。また加工も難しいので、希少性が高いとされています。

 

ファイア(虹色の輝きのこと)がとても美しく、強い光を当てるとキラキラと輝きます。その輝きはダイヤモンドに勝るほど。

 

7月の誕生石として2021年に追加されました。

 

単斜晶系は長さが異なる3本の軸のうち2本が直角に交わり、前後の軸だけが上下の軸と斜めに交わる結晶系です。直方体の向かい合った面1組が平行四辺形のような形の立体になります。

 

モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は5から5.5と軟らかく、ナイフの刃と同じくらいになります。ちなみに永久歯のエナメル質のモース硬度は6なので、エナメル質よりひっかき傷に弱いことに。ひっかき傷に弱いことがイメージしやすいですね。

 

屈折率は1.90から2.03で、カットの方法にもよりますが、これはルビーやサファイアより高い数値になります。どれだけ輝きが強いかイメージしやすいですね。

 

へき開(特定の方向に割れやすい性質)は明瞭で、特定の方向だけでなく、ほかの方向にも割れます。断面が貝がらに似た見た目をしています。方向は2つです。

 

由来や逸話

結晶の形がV字型の道具・楔に似ているため名づけられました。

 

古代エジプトではすでに宝石として利用されていました。しかし人気が出たのは近年であるため、ジュエリーとしての楔石は歴史が浅いと考える人もいます。

 

管理の方法について

楔石は傷つきやすく割れやすいため、柔らかい布でやさしく汚れを拭きとりましょう。

 

パワーストーンにおいての立ち位置

パワーストーンとしての楔石は人生を変える出会いを引き寄せてくれると言われており、自分にどんな才能があるかも気づかせてくれます。

 

また精神状況をよい状態で保ち、強い意志でいられるようになるともされています。

 

人生を変えるきっかけがほしい方や、意志を強く持ちたい方におすすめです。

 

石言葉

石言葉は『純粋』『永久不変』『成功』『幸福』『富』『目標達成』です。

 

まとめ

スフェーンはファイアが強く美しい鉱物です。しかし傷つきやすく割れやすいため、お手入れのときには十分に気をつけてください。

 

ぜひお気に入りのスフェーンをミネラルショーで見つけてください。

 

それでは。