こんにちは、しょーこです。
本日は読んだ本の感想です。読書感想文もまともに書いたことがありませんが、本の魅力をがんばって伝えたいと思います。
作品は『カトリと眠れる石の街』です。ジャンルは児童小説で、高学年から読めます。
H2:あらすじ
舞台は1885年のイギリス、エディンバラ。エディンバラは新市街と旧市街で分かれています。旧市街の金物屋の娘であるカトリは、ある日新市街に住む裕福な女の子、リズと出会います。
きれいな新市街から古く雑多な旧市街にやってきたリズの目的は、父親がかかってしまった、1日中眠ってしまう病気・眠り病を解決するためでした。リズは知り合いから、眠り病は旧市街で流行していると聞いたのです。
ちなみにリズの父親の職場は旧市街内にある裁判所。
最初は信じられなかったカトリも、自分の父親が眠り病にかかってしまったことをきっかけに、リズとともに眠り病の原因を解明するお話です。
H2:感想
作者の東曜太郎さんは、なんとエディンバラ大学の修士課程を卒業しています。エディンバラという海外を舞台にしたこの作品は、東さんだからこそ書けたのです。
読みやすい文体で、中盤にはカトリ1人でがんばらなくてはいけないところがあり、応援したくなります。
そんなカトリも魅力的。女の子ですが男物のジャケットを羽織っています。堂々としていて強いところは、私が憧れる女の子像です。今からでも目指したい人物像。
もちろんリズもかっこよくて、頭がきれて論理的に考えられる女の子です。カトリと力を合わせて眠り病の原因を解明していくところは、読んでいて楽しかったです。
エディンバラという、海外を舞台にした作品ですがまったく土地勘がなくてもわかりやすく、治安がいいところだけでなく悪いところも出てきて、物語に深みが出ていたように感じました。
登場するキャラクターはどの人も個性豊かで、東さんはキャラクターをつくるのが細かくて上手なのだろうなあと思いました。
個人的にはカトリが一度、旧市街の友達とケンカしてしまったあと、自分から声をかけたところがすてきな子だなあっと思ったのと、その友達も謝って仲直りするところが、とてもよかったです。
年齢が上がるにつれ、けんかしたあとは仲直りしにくくなってしまいますよね。それでも謝ることや声をかけることの大切さをじんわりと感じました。
H2:まとめ
『カトリと眠れる石の街』は小学校高学年のお子さんはもちろん、大人が読んでも楽しめるお話でした。カトリやリズといった魅力的なキャラクターが活躍するすてきな本なので、ぜひ読んでみてください。
それでは。
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