こんにちは、しょーこです。今日は『愚者の金』と呼ばれる鉱物・黄鉄鉱(パイライト)という鉱物について紹介します。
(出典:『起源がわかる宝石大全』)
まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。
基本情報
英名 |
Pyrite(パイライト) |
和名 |
黄鉄鉱 |
成分 |
FeS2 |
結晶系 |
等軸晶系 |
モース硬度 |
6から6.5 |
屈折率 |
1.81 |
へき開 |
不明瞭 |
主な産地 |
中国、ペルー、スペインなど |
『愚者の金』ことパイライトは、硫化鉱物という分類です。硫化鉱物とは金属と硫黄が結合した鉱物のことで、辰砂なども仲間に入ります。
ほかの鉱物の中に入っていることも多く、ラピスラズリやエメラルドなどに含まれる場合もあります。
等軸晶系(とうじくしょうけい)とは、設定した3本の軸が互いに直角に交わり、さらに長さが同じ結晶系のことです。ダイヤモンドや岩塩もこの結晶系にあたります。
モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は6から6.5です。永久歯のエナメル質のモース硬度が6、鋼と鉄でつくったヤスリが7.5なので、歯のエナメル質と同じくらいひっかき傷に強いですが、鋼と鉄でつくったヤスリでは傷がつきます。
屈折率は1.81と高く、カット方法にもよりますが、コランダム(ルビーやサファイヤのこと)より輝きが強いことになります。
へき開(特定の方向への割れやすさ)は不明瞭、つまりかなり凹凸(おうとつ)があるけれど、かろうじて平面な状態がある割れ方です。トルマリンなどもへき開が不明瞭です。
由来や逸話
パイライトの『パイ』(pry)はギリシャ語で『炎』を意味します。これは金づちなどで叩くと火花が散るためです。
パイライトは金色であったため、金と間違われてきました。そのため『愚者の金』や『愚か者の金』と呼ばれていました。
しかし美しいため、18世紀には『マルカジット』という名前で、ダイヤモンドの代わりとしてジュエリーが作られます。20世紀初頭になるとロンドンで大人気となりました。
現在もアンティークジュエリーとして人気のあるマルカジットは、状態のいいものはあまりないため希少性が高いです。
管理の方法について
変色や退色するため、水につけるのは避けましょう。
原石の場合はケースに入れておき、乾燥したところに置きましょう。
パワーストーンにおいての立ち位置
行動力を高めてくれるといわれています。気の流れを正し、持ち主を守ってくれるため、古くから魔除けやお守りとして使われてきました。
仕事のトラブル回避にも力を貸してくれる鉱物ともいわれているので、失敗できないときに身に着けるのもおすすめです。
ただし敏感肌の方はかぶれる可能性があるため、服の上から身につけるなど、注意が必要です。
石言葉
パイライトの石言葉は独立・意識・潜在意識です。
まとめ
パイライトは『愚者の金』とも呼ばれる鉱物です。『愚者の金』ってなんだか響きがかっこいいので、創作に使いやすそうですね。
パワーストーンとしても力が強いので、魔除けやお守りとして持ちたいです。ただし敏感肌の方は皮膚に触れない身につけ方がおすすめです。
こちらの情報をぜひ創作に役立てたり、ハンドルネームの候補にしたりしてみてくださいね。
それでは。
出典の本はこちら
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