石沼の住人記録帳

石沼に沈んだ主婦の記録です。

創作にもハンドルネームにも使える!かっこいい名前の鉱物をご紹介―西洋名編2―

こんにちは、しょーこです。今日はアンダリュサイトという鉱物について紹介します。

 

 

まずは組成を含めた基本情報を見ていきましょう。

基本情報

 

(出典 起源がわかる宝石大全)

 

英名

Andalusite(アンダリュサイト) 

和名

紅柱石(こうちゅうせき)

組成

Al2SiO5

結晶系

直方晶系(斜方晶系ともいう)

モース硬度

6.5~7.5

屈折率

1.63~1.64

へき開

完全(2方向)

主な産地

ブラジル・オーストラリア・南アフリカなど

 

アンダリュサイトはアルミニウムのケイ酸塩でできている、ケイ酸塩鉱物です。

 

ケイ酸塩とは二酸化ケイ素と金属の酸化物からできている化合物で、アルミニウム・鉄・カルシウムなどが含まれたものが存在します。

 

ケイ酸塩鉱物とはケイ酸塩でできた鉱物のことで、地球の地殻の約90%を占める鉱物のグループです。

ケイ酸塩鉱物の中ではさらに以下のグループに分かれます。

 

  • ネソケイ酸塩鉱物(かんらん石やジルコンなど)
  • ソロケイ酸塩鉱物(緑簾石など)
  • サイクロケイ酸塩鉱物(ベリルやトルマリンなど)
  • 単鎖イノケイ酸塩鉱物(輝石など)
  • 2本鎖イノケイ酸塩鉱物(角閃石など)
  • フィロケイ酸塩鉱物(雲母や粘土など)
  • テクトケイ酸塩鉱物(石英や長石など)

 

そしてアンダリュサイトはサイクロケイ酸塩鉱物の1つです。

 

結晶系は直方晶系と呼ばれるものです。これは長さがちがう3本の軸が、互いに直角に交わるもののことを指します。アラゴナイトやかんらん石が仲間です。

 

モース硬度(ひっかき傷に対する強さ)は6.5から7.5で、永久歯のエナメル質のモース硬度が6、銅鉄でできたヤスリが7.5なので、永久歯のエナメル質よりも硬く、銅鉄のヤスリと同じくらい、ひっかき傷に強いです。

 

屈折率は1.63から1.64なので、黄色やオレンジのトパーズやネフライトと同じくらいとなります。

 

もちろんカットにもよりますが、トパーズくらいに輝いていると想像すると、キラキラ具合がイメージしやすいですね。

 

へき開とは特定の方向に割れやすい性質のことを指します。アンダリュサイトのへき開は完全、つまりへき開するほうに沿って簡単に割れ、割れた面が均一でなめらかな光沢がある状態です。ちなみにへき開する方向以外には割れません。

 

由来や逸話

アンダリュサイトは1978年にフランスの鉱物学者である、ジャン・クロード・デラマテリーが発表した鉱物で、スペイン南部のアンダルシア地方で発見されたと言われています。

 

しかし実際にはスペインのカルティーリャラマンチャグアダラハラ県にある、エル・カルドソ・デ・ラ・シエラというところで発見されたという話もあるそうです。

 

アンダリュサイトは炭素によるインクルージョン(内包物)が、黒っぽい十字模様に見える場合があり、かつては十字架の石(ラピス・クルシファー)、現在はキアストライトと呼ばれています。

 

かつては多くの巡礼者が、キアストライトで作ったお守りを購入しました。

 

邪眼(悪意を持って相手を睨みつけ、対象者を呪う魔力のこと)を跳ね返すおまじないにも使われていました。

 

管理の方法について

ジュエリーの場合は汗や皮脂などが付着するため、使ったあとは柔らかい布で表裏を拭きましょう。また宝石箱などに保管する場合は、ほかの宝石と一緒に収納するのは避けましょう。

 

アンダリュサイトよりモース硬度が低いとその宝石が傷つき、アンダリュサイトよりもモース硬度が高い宝石だと、アンダリュサイトが傷ついてしまうからです。

 

ぜひ個別に保管するか、仕切りのある宝石箱に入れて管理してください。

 

パワーストーンにおいての立ち位置

洞察力、集中力を高める力があるとされています。また多色性があるため、いろんな視点から物事を見て冷静な判断ができるとも考えられています。

 

自身が気づいていない魅力を引き出し、新しい出会いを呼び込むとも言われており、作業に集中したい方や判断力を高めたい、新しい出会いを求めている方におすすめです。

 

石言葉

石言葉は『希望』『成長』などです。

 

まとめ

アンダリュサイトはレアストーンなので、あまり見かける機会がないかもしれません。しかしレアストーンがほしい・多色性のある石が好きだという方はぜひ探してみてください。

 

パワーストーンとしては集中力を上げたい・冷静に判断できるようになりたい・新しい出会いがほしい方におすすめです。

 

それでは、また。

 

 

 

 

出典はこちら

 

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