こんにちは、しょーこです。今日は私が持っている鉱物の写真も含めて紹介します。
第1弾はパパラチアサファイア!
まずはパパラチアサファイアという鉱物について、組成を含めた基本情報を見ていきましょう。
基本情報
英名 |
Padparadscha Sapphire(パパラチアサファイア) |
和名 |
青玉(せいぎょく)もしくは蒼玉(そうぎょく) ※サファイアそのものの和名 |
化学組成 |
Al2O3(酸化アルミニウム) |
結晶系 |
三方晶系 |
モース硬度 |
9.0 |
屈折率 |
1.762~1.770 |
へき開 |
なし |
主な産地 |
酸化アルミニウムとはアルミニウムという金属と酸素がくっついたもので、サファイア(コランダム)は酸化アルミニウムの結晶からできています。鉱物として産出するほか、金属アルミニウムの材料、研磨剤などとしても使われます。
結晶系は三方(さんぼう)晶系といい、同じ長さの3本の軸が互いに120°で交わり、交わったところにさらに1本の軸が交わる結晶の形です。トルマリンやカルサイトが仲間です。
モース硬度(ひっかき傷に対する強さ。10段階ある)は9もあり、とても硬い鉱物となります。銅鉄のヤスリのモース硬度が7.5なので、銅鉄のヤスリよりも硬いことになりますね。
それで宝石の研磨にはダイヤモンドのヤスリが使われることが多いのかもしれません。
アクセサリーやジュエリーに適しているモース硬度は7からと言われているため、アクセサリーやジュエリーにお仕立てすることも可能です。
屈折率が高いと鉱物は内部での反射が起きやすくなるため、きらきらと輝いているように見えます。
水晶の屈折率が1.54なので、パパラチアサファイアの1.762という数値は、水晶より輝いて見えることを指します。キラキラですね!
へき開とは特定の方向へ割れやすい性質のことを指します。パパラチアサファイアにはそのへき開はありません。そのため割れやすい方向はありません。
由来や逸話
パパラチアサファイアの『パパラチア』とは、サンスクリット語(古代インドの言葉)とシンハラ語(スリランカの南半分で話されている言葉)の2つの単語である、『パドマ』と『ラガ』が変化したものです。
『パドマ』は蓮、『ラガ』は色・魅力・欲望・リズムという意味です。
以前まではパパラチアサファイアの色基準は明確に決まっていませんでしたが、現在はLMHC(ラボ・マニュアル調整委員会)が世界参考基準を設立し、10石を基準としています。
ただし日本の鑑別機関では以前からのサンプルを使っているところも多いと言われています。
色の基準から少しでも外れると、ピンクサファイアやオレンジサファイアになるので、その範囲の狭さと貴重さがわかる鉱物です。
ちなみにパパラチアサファイアに似た名前でパパラチア『カラー』サファイアというものがあります。
パパラチア『カラー』サファイアとは、熱処理のあいだにベリリウムを加えた、パパラチアカラーに見せたサファイアのことです。
購入する際にはパパラチアサファイアなのか、パパラチア『カラー』サファイアなのか、よく確認しましょう。
管理・手入れの方法について
パパラチアサファイアを含めたサファイアの管理で気を付けることは2つです。
1つは直射日光の当たるところや湿気の多いところに置かないことです。サファイアは紫外線に弱いため長時間日光に当たると、色あせたり変色したりする恐れがあります。
また湿気の多いところでもサファイアの劣化が早まるので、暗く湿気の低いところに保管しましょう。
2つめは保管するときの扱いです。パパラチアサファイアとほかの鉱物やジュエリーと一緒にしてはいけません。
サファイアは先述したようにモース硬度9と硬い鉱物であるため、ほかの鉱物やジュエリーを傷つける恐れがあるからです。
お手入れは柔らかい布で拭くほか、中性洗剤を使って柔らかいブラシでやさしくこすっても大丈夫です。拭いたり洗ったりする場合は、表面はもちろん裏面もお手入れしましょう。
サファイア自体が透明度の高い鉱物なので、裏面が汚れていると美しさが損なわれてしまいます。ジュエリーの場合は裏面に皮脂や汗などの汚れがつきやすいので、裏面までお手入れすることが大切です。
サファイアは超音波洗浄もできますが、購入したお店の人から避けるように言われた場合はやめておきましょう。
パワーストーンにおいての立ち位置
パワーストーンにおいてのパパラチアサファイアは良縁を呼び込むとされています。
恋愛はもちろん仕事やライフスタイルも含まれており、運命的な恋だけでなく、天職を見つけたりや思い描いていた人生を過ごせるようになったりするとされています。
石言葉
石言葉は『信頼』・『慈愛』・『一途な愛』・『運命的な恋』などです。
写真
こちらは私がV.V GEMSさん(@VirovetsV)で購入した、パパラチアサファイアちゃん。
しずく型(ペアシェイプカット)でピンク色がかわいい子です。
まとめ
パパラチアサファイアは色の基準から少しでも外れると、ピンクサファイアやオレンジサファイアになるため、大変貴重な鉱物です。
もしもミネラルショーやオンラインショップなどで気に入ったパパラチアサファイアを見つけたときは、ぜひ購入を検討してみてください。